ブログ@kaorun55

HoloLensやKinectなどのDepthセンサーを中心に書いています。

書籍執筆における、継続的なデリバリー

今回の本は3人で書いたこともあり、前回と比べて執筆環境を大きく変えました。
その中の一つに「最新の原稿を、すぐに電子書籍の形で確認できる」環境があります。


専門的に書くと

Sphinxのドキュメントを、githubにpushすると、JenkinsがビルドしてePubにしてくれる」

ようにしました。もう少し砕くと

「原稿を、インターネット上で共有している場所に置くと、自動で電子書籍の形にしてくれる」

でしょうか。


具体的には、左のようなテキストが、右のような電子書籍に(自動で)なります。
自動的に生成された電子書籍を確認することで、編集者や著者が最新の原稿の内容を確認できるようになっています。


オーム社オライリー社でやってる制作システムを自前で構築しました、ということです。
より詳細な構築方法については、反響を見て考えようかと思います(アカウント管理やなんかがちょっと手間になりそうなので)。

環境

概要

普段ソフトウェア開発に使っている環境を、執筆環境に合わせて構築してみました。

流れ
  • 著者は、reST形式のドキュメントで原稿を書く
  • 著者がgithubにpushすると、サービスフックを通してCloudBees上のJenkinsが動きだす
  • CloudBees上のJenkinsが、SphinxをビルドしてHTMLとePubデータを作成する
  • 編集者が、ePubで内容を確認する
  • 内容に不備があれば、著者に連絡される(メールなど...)
  • 進捗は、Pivotal TrackerとePubで大まかに把握
ツール
原稿 Sphinx
リポジトリ github(organizationのprivateリポジトリ)
ビルド CloudBees上のJenkins
バックログ(タスク) Pivotal Tracker
校正 Dropboxにテキストベース
コミュニケーション メーリングリスト
これがしたい
  • ビルド時に、表記ゆれや誤字脱字チェックをしたい(MS-Wordみたいな)
  • 校正を何とかしたい
    • rstや成果物(ePubなど)と有機的に結び付けたい
    • githubのpull-requestみたいな感じで

おまけ