ブログ@kaorun55

HoloLensやKinectなどのDepthセンサーを中心に書いています。

2021年のふりかえり

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会社設立からなんと5年が経ちました。

2021年は3月のMicrosoft Mesh、10月のFacebookからMetaへの社名変更、11月のMicrosfot Ignite でのメタバースの話が大きな話題でしょうか。。

Microsfot MeshやMicrosoftのメタバースについては下記に記録が残っていますので、ぜひご覧ください。

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アウトプットは会社視点、業界視点が多いのですが、手を動かすことも多く、客先に行って現場調整やデモからの3DスキャンからのVPSデモはよくやりました。

会社のほうにも書きましたが、この半年は個人的に手ごたえがあり、向こう半年、1年でそれを実証できればと思います。

2022年はどこまでいけるか楽しみでもあるので、来年のふりかえりで良い成果をかけるようにできればと思います。

最近読んだ本

3月、4月くらいからいろいろ本を読み始めました。

主に人、組織、技術の実装あたりです。

最近はHoloLensの土台としてのDXの必要性を感じているのですが、DXは実際には組織論だと考えていて、自分の組織含めて組織の考え方について触れるようにしています。

元々本を読むのは得意ではなかったのですが、Kindleで流し読みを覚えたので、それなりに読めるようになりました。

先日、社内でも自分の考え方として紹介したので、オープンな場でも残しておこうと思います。

読んだ本

未来を実装する

いままさにHoloLensで未来を実装している最中なので。

電気の社会実装がおもしろかった。

インパクト、アウトカムの考え方について学ぶ。

DXの思考法

「未来を実装する」と一緒に言及されるみたいなので購入。

CX(コーポレート・トランスフォーメーション)、IX(インダストリアル・トランスフォーメーション)あたりに共感。

ここから「両利きの経営」、「(Netflixの)NO RULES」が言及されている。

ソフトウェア・ファースト

ソフトウェア・ファースト

ソフトウェア・ファースト

DXのこの絵のあたりを読みたかったんだけど、ついおもしろくて一通り読んでしまった。

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diamond.jp

組織作り、ソフトウェアエンジニアのキャリアパスについて参考になった。

自分が考えていることと近いので、参考にしつつ、会社に適用する。

管理ゼロで成果はあがる

管理したくないので。

あと、自分の組織の考え方は、勝手に倉貫さんに影響を受けてる。

Hit Refresh

読んでなかったので。

そういえば、Mixed Reality は AI、量子コンピューターと並んでMicrosoftの次の投資分野だった。

マインドセット:「やればできる!」の研究

かわぐちさんに教えてもらって。

常に成長できる意識をもってもらいたい。

enterprisezine.jp

ユニコーン企業のひみつ

アジャイルサムライのJonathanさんの本。角谷さんの訳。

組織の在り方、文化の醸成など。

ここから「米海軍で屈指の潜水艦艦長による「最強組織」の作り方」と「モチベーション3.0」が言及されている。

米海軍で屈指の潜水艦艦長による「最強組織」の作り方

「命じる」から「委ねる」へ。

リーダシップのモデルは確実に変わっていて、それは海軍でも同じ。

モチベーション3.0

「仕事」を「遊び」に変える

モチベーション3.0の要素 = 自律性 + 熟達 + 目的

会社としては内発的動機付け(「永久内燃機関」と呼んでる)で技術に取り組むことをよしとしている。

ティール組織

会社をヒエラルキーにするつもりはないので、近いのはティール組織だよねってことで。

アジャイル開発とスクラム 第2版

自分の仕事の考え方、組織の考え方はScrumから来てる。

RSGT 2021の動画などを見てて野中先生の本をいろいろ読んでみた。

ちょうど「ワイズカンパニー」を読み終えたあとだったので、わかりやすかった。

ワイズカンパニー

野中先生の最近の本。

SECIモデルは社内やお客さんへの説明でも活用。暗黙知と形式知の話はシナリオによっては顧客課題の本質。

「コネクティング・ドッツ」はこれでその言葉を知った。

エンジニアのためのデザイン思考入門

アメリカのDXって話で「デザイン思考入門」は馴染みがなかったので。

お客さんとやりたい。

知略の本質 戦史に学ぶ逆転と勝利

自分が「あれもこれも」な性格で、それを「二項動態」という言葉で定義してるので、それでもいい裏付けとして。

知的機動力の本質

ホロラボの強みは、この知的機動力が高い(新しい技術をすぐに取り込む)こと。

OODAループは海軍の個人判断の考え方、SECIモデルは組織の知的創造プロセス。

トヨタ生産方式

トヨタ生産方式

トヨタ生産方式

バイブル的な。

この知識と(少しの)実体験で、だいぶ考え方が変わった。

積んでる本

ユーザー中心組織論〜あなたからはじめる心を動かすモノづくり〜

どこかで見つけた。

ホロラボの仕事はお客さんの希望を実装することなので、お客さん(ユーザー)に寄り添う組織、意識になることが大切だと考えている(もちろん、社内で関わる人も大切というのは前提)

NO RULES(ノー・ルールズ)

これから読む。

自社に対する考え方はNetflixが近いかも。

学習する組織

なんで買ったかは忘れたけど、積んである。

「学習する組織」入門

社内でオススメされた(それで「学習する組織」を買ってたことを思い出した)

LeanとDevOpsの科学

読まないとと思いつつ、読んでない。

2020年のふりかえり

こちらは個人のふりかえり。

会社のふりかえりはこちら。

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肩書

今年は肩書がふえました。「XR コンソーシアム理事」と「Microsoft Reginal Director」の2つです。

自分のできること、得意なことを考えると、こういう活動ができるのがいいのかなと思っています。

会社としてもMixed Reality Partner ProgramでGoldの認定をいただけたので、業界的にそういう立ち位置で見られるんだということで、それに見合った動き方ができるようには心がけています。

執筆・登壇

執筆としては「HoloLens 2入門」を出版しました。

開発ではなく利用に向けた本で、いまの状況から見ても本はこちら側でよかったと思っています。開発については変化が早いこと、公式ドキュメントが充実していることからなかなか悩ましいところです。継続的なアップロードができる環境であれば。という感じでしょうか。

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登壇はHoloLens以外のところを意識的に増やしました。

HoloLensに関しては立場的なところで出ることが多くなりました。それ以外のところは必要な時だけ出るようにしています。

開発プロセスとしてRSGT2020から始まり、Agile Fest Osaka、Agile Tech EXPOと年間通して関わることができました。この一年でやっと自分の中で腹落ちしてきた感があります。

speakerdeck.com

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ほかにPower Platformに注力しています。ここで作ったベースは引き続き取り組んでおり、一部はテストながらもお客さん環境でも稼働するようになりました。

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この辺りはXR Kaigiの講演動画を見てもらえるといいのかなと思います。

www.youtube.com

だいぶ総力戦感が出てきて、まぁ大変って感じはありますが、それはそれで楽しいのでまぁいいかなという感じです。

コロナ禍で会社をフルリモートにしたので開発時間が増えたのがうれしいところです。

去年のふりかえり

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HoloLensからAzure IoT Hub経由でPower BIのレポートを出してみた

温度センサーはOmron 2JCIE-BU01。このデータをアドバタイズパケットでHoloLens 2で取得、HoloLens 2からAzure IoT Hubにデータを送信しています。Azure IoT HubからはStream Analytics経由でPower BIに入れています。

元のドキュメントはこちら。

docs.microsoft.com

センサーデバイス

ここではHoloLens 2にUSBで接続していますが、アドバタイズパケットで取得しているためセンサーの電源取得のみです。またアドバタイズパケットのため接続不要でデータを取り込んでいます。

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Microsoft MVPを再受賞しました & RD(Regional Director)に就任しました

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Microsoft MVPを再受賞しました。

今年はもう一つ増えて、 Microsoft Regional Director(RD) を拝命しました。

MVPが技術的なアウトプットやフィードバックに対して、RDはビジネス的なアプトプットやフィードバックを求められる位置になります。 RDもMVP同様に個人につくのですが、ビジネス的なので個人では無理で会社ありきと思ってます。

会社で認定されているMRPP(Mixed Reality Partner Program)と合わせて、個人と会社での、技術とビジネスのアウトプットについて、評価と期待をされていると認識してます。

まぁ肩書が増えてもやることは変わらないので、粛々とHoloLens 2の実運用に向けて進んでいきます。

書籍「HoloLens 2 入門」を書きました(個人編)

ユーザー向けの入門として書籍「HoloLens 2 入門」を書きました。

6/18発売です。

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カバー

書籍の内容については会社ブログのほうにまとめたので、こちらは個人的なことを。

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前提としては下記になります。

読者の対象は企業のユーザーさんを想定しているため、HoloLens 2の概要、事例、セットアップ、運用、アプリの使い方が中心です。アプリ開発に関する要素はありません。

動機

2017年に日本でHoloLens 1がリリースされました。この時はなんとなく会社を作ったほうがいい雰囲気から会社を作って、どうなるかもよくわからない状況でした。2017年、2018年と徐々に方向性が見えてきたところでの2019年のHoloLens 1ディスコン。HoloLens 2が2019年の後半にでることだけが見えている状況で、HoloLens 1がうまく適用できるところからHoloLens 2への準備を着々としていました。

2019年の後半にHoloLens 2の販売が開始され、ユーザーが手に取る機会が増えました。HoloLens 2から始めて触れるユーザーも多くいて、それが今後も増えていくということから、書籍はユーザー向けとしました。本の賞味期限としても、HoloLens 2リリース後すぐであれば、仮にHoloLens 3がでるとしても数年は使うことができます。それまでにHoloLens 2のユーザーをできるかぎり増やすことが自分の仕事と考えています。

開発向けに関しては、書籍の初版が2000-3000部とすると、それだけのHoloLensアプリ開発者がいるかというとNoでしょうし、ユーザーが増えて様々使ってもらうことによって、ユーザーのやりたいことが増え、結果的に開発者が必要になってくる状況になるといいなと思っています。

また、開発者向けの場合、日ごと変わっていくUnityやMRTKに対して、どのような内容がいいのかというのが正直見えていません。昨今のように日々変わっていく状況では、物理的な書籍よりもWebや動画のほうがいいのかなとも思います。とはいえ、書籍のほうが広がり、認知度などの面でよいこともわかっているので、うまい方法があればやってみたいです。

内容について

今回は社内や宮浦さん、森さんにだいぶ叩いてもらいましたので、だいぶ読みやすいと思います。内容、構成などもだいぶ手入れをしてもらってるのですが、書いてるのは自分なのでそのあたりはご了承ください。

HoloLensが広まるにつれ、HoloLens外での要素が増えてきます。セットアップや運用、さまざまな用途など。薄く紹介のプロビジョニングパッケージ、MDM(Intune)。アプリからのDynamics 365、言葉だけの紹介になっていますがPower Platform。範囲がいつのまにか大きく広がっていて、それぞれを適切に使い分けながら、ユーザーに合わせた環境を作ることが大切になってきます。

いろいろと書き足りなかったところ、新しい情報などは会社のブログに追記していきます。前書きからリンク集にはアクセスできるようになっているので、そこをポータルにしようと思います。

2019年のふりかえり

ここでは個人のふりかえり

会社のふりかえりはこちら blog.hololab.co.jp

大体の発表が会社に紐づいているのでこちらに残すことが少ないのですが、 2019年は Microsoft de:code, Unite 2019, XR Kaigi, Microsoft Ignite Tour Tokyoといった大きなイベントで登壇することができました。

まぁ引き続きHoloLensなんですが、Azure Kinet が3月に日本でも発売開始になるので、こちらをぼちぼちまとめていこうかと思います。

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HoloLens 2については、HoloLensというよりはMRTKで差分くらいなのでちょっとどうなんだろう(HoloLens 2用にまとめなおすのはアリかもしれないけど)

会社の方はだいぶお任せできるようになってきたので、2020年は開発の時間を増やしたいところです。結果的に2018年のふりかえりに書いてたオフロードはおおよそできている状態になったかなと。

2020年の目標としては、手を動かす時間を増やすことになります。また新しいものがたくさん出てくるので、それにちゃんとついていかないと。

ふりかえり集

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