- 作者: Jonathan Rasmusson,西村直人,角谷信太郎,近藤修平,角掛拓未
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2011/07/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 42人 クリック: 1,991回
- この商品を含むブログ (253件) を見る
読者の声でも書いて、昨日もツイートして、しつこいですが。。。
この本はアジャイルと名前がついていますが、ソフトウェア開発に携わる人(開発者、テスター、マネージャetc...)すべてに読んでもらいたい一冊です。
もちろん、ソフトウェア開発を始めたばかりの学生さんにもオススメです。第一線のソフトウェアエンジニアがどのようにソフトウェア開発をしているのかを知ることは、自分の能力を短期間に向上させることや、ソフトウェア開発を仕事にするときに、ハズレの会社を引かないようにするための武器にもなるでしょう。
僕のオススメ理由は次の3つです
- プロセスに関係なく、ソフトウェアの開発の本質が書かれていると感じた
- アジャイルな計画づくりにも触れていて、「アジャイルな計画と見積もりづくり」をかみ砕いてわかりやすくした感じがする
- 全体的に読みやすく、アジャイルの入門としても理解しやすい。
アジャイルに魅力を感じる理由(難しく感じる理由)
僕がアジャイルに魅力を感じる理由は「アジャイル宣言の背後にある原則」の一番最初にあります
顧客満足を最優先し、価値のあるソフトウェアを早く継続的に提供します。
アジャイル宣言の背後にある原則
自分なりの解釈は
- そのソフトウェアは何のために、誰のために作っているるのか?を明示していること
- 良いソフトウェア、良いチームにするための、継続的な改善を強いていること
本書では、何のために、誰のためにを明示するための道具として「インセプション・デッキ」が紹介されています。
インセプション・デッキはまだ日本ではあまり紹介されていないと思いますが、「このソフトウェアは何なのか」を常に確認できるようにするためのツールです。
インセプション・デッキは10個の質問からなっていて、日本語のテンプレートも公開されています。
インセプション・デッキの使い方は本に詳しく書いてあるので、ぜひ手に取って読んでください:-)
著者の方などの紹介ページ
最後に
「仕事としてのソフトウェア開発」ではなく、「誰かのために役に立つソフトウェア開発」を行う現場が少しでも増えることを願ってます。