ブログ@kaorun55

HoloLensやKinectなどのDepthセンサーを中心に書いています。

ALM Summit 2日目 Best Practices


今日はALM Summit 2011の2日目でBest Practicesというくくりでした。
全体の概要はこちら

今日のTogetterをセッションごとにまとめてあります。ちなみに、昨日のワークショップとは違い、講演は意味を理解するところまで行かないことが多いので、結構少なめです。
参加したセッションも同様です。

Keynote

初日の最初のセッションということで、今のソフトウェアの状況、ALMについて、アジャイルについて、Kanban、DevOpsについてなど、基本的な内容です。
とはいえ、ビジネスとソフトウェアの関係を全面に押し出していて、「ただ作るソフトウェア」ではなく「価値を届けるソフトウェア」という印象を感じました。
「Bussiness technology drive business(意訳:ビジネス技術で駆動するビジネス)」というのも紹介され、ビジネスの流れと、IT技術がちょうど交差したとことにビジネスチャンスがある。という表現をしていたように感じます。
こちらでもアジャイルの導入はなかなか難しいようで、現実的な解決策として「要件定義→スプリント→〇〇(忘れた...)」というウォーターフォールの中にScrumをはめ込む「Water-Scrum-fall」の紹介がありました。この辺りの事情も、日本と似ているのかもしれません。
実際、アメリカでのアジャイル適用率は38%くらいで、Scrumはそのうちの12%ほどと、思っているよりもかなり少ないようですね。

ALM: Continuous Feedback - Justin Marks

今日、一押しのセッション。とても有意義でした。
現在のVSやTFSでは、ユーザーストーリーから実装、テストへの流れはありますが、それを運用した結果の改善点をユーザーストーリーとしてフィードバックする機能はありませんでした。
次のvNEXTではこれが改善され、(おそらく)TestManagerのようにフィードバックをマネジメントするための「Feedback Manager」が追加されるのではないかと思います。
「Feedback Manager」の追加により、Develop(開発)とOperation(運用)を協調させるDevOpsというフィードバックサイクルが成り立ちます。

Microsoft Visual Studio ホームページ - Visual Studio

他にも、パワーポイントでユーザーストーリーのモックを作成する機能が追加され、パワーポイントで画面モックを作って動かし、パワーポイント内からTFSのユーザーストーリーにリンクさせるデモなどもありました。

ALM: Agile User Experience Practices Applied- Miki Konno

唯一の日本人スピーカーでした(ただし、ほぼアメリカ在住)。
日本の企業の名前や茶の湯の背景など、ほっとする内容のセッションでした(ただし、英語)。

konnoさんはALM関連製品のUXリサーチャーだそうです。
内容はほとんど聞き取れなかったのですが(汗、リサーチのケーススタディを話してたんだと思います!


セッションの後に、サイドミーティングということで、konnoさんからいろいろお話を聞くことができました。
聞いていると、キャリアパスなど、日本が特殊な環境であることを再認識しました。
お話の内容がとても面白かったので、またどこかでゆっくり聞けたらうれしいなぁと思いました。

Plenary Session - Brian Harry

TFS on Azuleのお話。
なぜ、Cloudなのか?という問いに、サポートの要件で一番多いのが、インストールなどについて。Cloudで提供すれば、その問題は解決される。というような話がありました。
クオリティについては1ヶ月で49分のダウンタイムである。これは99.9%の稼働率であることが説明されました。


確かに、TFSは気軽に始めるにはちょっと大変なので、ポチポチっと始められる環境があるとうれしいですね。
ただ、そのようなプロジェクトはソースをCloud上に置いてもいいのか?という話もありそうな気がします。
なんにせよ、今日もらった一式の中に試用するための情報が入っていたので、使ってみたいです。

Opening Social Reception

夕方からはレセプション(飲み会)がありました。ちょうど宿泊しているホテルの横で開催されました。
ちょっと早くついたので、まだ誰もいなかったのですが、ビリヤード台がたくさんあったので遊んでました。
英語ができないので、適当に飲み食いしてたところ、SummitのOrganizer(の一人)であるキースさん(写真上)という方が、テーブルに話しかけにきてくれて写真をとりました。
そのあとで、TFSUGの話をしたところ、Visual Studio 関連製品のトップである Sam Guckenheimer さん(写真下)を呼んでくれました。SamさんにもTFSUGのことを伝えて、写真を撮ってもらいました。

明日から

明日以降も引き続きセッションがあるのですが、スピーカー含めて多くの方からメッセージをいただこうと思っています。
何人からいただけるかわかりませんが、12/10に流せるようにがんばりますw