ユーザー向けの入門として書籍「HoloLens 2 入門」を書きました。
6/18発売です。
書籍の内容については会社ブログのほうにまとめたので、こちらは個人的なことを。
前提としては下記になります。
読者の対象は企業のユーザーさんを想定しているため、HoloLens 2の概要、事例、セットアップ、運用、アプリの使い方が中心です。アプリ開発に関する要素はありません。
動機
2017年に日本でHoloLens 1がリリースされました。この時はなんとなく会社を作ったほうがいい雰囲気から会社を作って、どうなるかもよくわからない状況でした。2017年、2018年と徐々に方向性が見えてきたところでの2019年のHoloLens 1ディスコン。HoloLens 2が2019年の後半にでることだけが見えている状況で、HoloLens 1がうまく適用できるところからHoloLens 2への準備を着々としていました。
2019年の後半にHoloLens 2の販売が開始され、ユーザーが手に取る機会が増えました。HoloLens 2から始めて触れるユーザーも多くいて、それが今後も増えていくということから、書籍はユーザー向けとしました。本の賞味期限としても、HoloLens 2リリース後すぐであれば、仮にHoloLens 3がでるとしても数年は使うことができます。それまでにHoloLens 2のユーザーをできるかぎり増やすことが自分の仕事と考えています。
開発向けに関しては、書籍の初版が2000-3000部とすると、それだけのHoloLensアプリ開発者がいるかというとNoでしょうし、ユーザーが増えて様々使ってもらうことによって、ユーザーのやりたいことが増え、結果的に開発者が必要になってくる状況になるといいなと思っています。
また、開発者向けの場合、日ごと変わっていくUnityやMRTKに対して、どのような内容がいいのかというのが正直見えていません。昨今のように日々変わっていく状況では、物理的な書籍よりもWebや動画のほうがいいのかなとも思います。とはいえ、書籍のほうが広がり、認知度などの面でよいこともわかっているので、うまい方法があればやってみたいです。
内容について
今回は社内や宮浦さん、森さんにだいぶ叩いてもらいましたので、だいぶ読みやすいと思います。内容、構成などもだいぶ手入れをしてもらってるのですが、書いてるのは自分なのでそのあたりはご了承ください。
HoloLensが広まるにつれ、HoloLens外での要素が増えてきます。セットアップや運用、さまざまな用途など。薄く紹介のプロビジョニングパッケージ、MDM(Intune)。アプリからのDynamics 365、言葉だけの紹介になっていますがPower Platform。範囲がいつのまにか大きく広がっていて、それぞれを適切に使い分けながら、ユーザーに合わせた環境を作ることが大切になってきます。
いろいろと書き足りなかったところ、新しい情報などは会社のブログに追記していきます。前書きからリンク集にはアクセスできるようになっているので、そこをポータルにしようと思います。