ブログ@kaorun55

HoloLensやKinectなどのDepthセンサーを中心に書いています。

Windows 10でKinect for Windows SDK v2.0をストアアプリ形式で動かす

Windows 10になって、ストアアプリがデスクトップで動くようになったので、WPFとの比重を変えていこうかななんて思っています。

Windows 10のストアアプリでKinect SDKを動かす方法について、おおよそわかってきたので備忘録かねて書いておきます。

参考にしたページはこちら

dailydotnettips.com

なお、Windows 10のストアアプリといっても、実際にはWindows 8または8.1の形式です。本当にWindows 10形式(ユニバーサルアプリ)では現状のSDKはビルドできません。これについて、アップデートされることも期待しつつ。

また、ストアの対応もやっていないので、わかりません。3D BuilderやKinect Evolutionはストアにあり、インストールして動作するので、Windows 8または8.1形式でも大丈夫かもしれません(追記:Windows 8.1のストアアプリは動くそうです)。

 

開発環境については、Visual Studio 2013になります。Visual Studio 2015でも開発自体はできますが、依存関係からVisual Studio 2013のインストールは必要です。

環境が整うとこんな感じでSDKのサンプルがWindows 10のアプリとして動作します。

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OS自体の見た目の変更もあって、WPFアプリとパッと見同じように見えます。内部的には違いますが、見た目でいえばそれほど違いはなくなったように感じます。

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開発環境

Visual Studio 2013が必要な理由として、Kinect SDKのWinRT版では「Microsoft Visual C++ Runtime Package」(Version=11.0)に依存するためです。

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SDKブラウザーのサンプルであれば、Visual Studio 2013で開けばそのまま実行できます。Visual Studio 2015の場合は、下記手順が必要になる場合があります。

  • Windows 8.1用に再ターゲッティング
  • 参照から「WindowsPreview.Kinect」および「Microsoft Visual C++ Runtime Package」を外す
  • 再度WindowsPreview.Kinect」を参照する

Kinectを使ったアプリケーションの場合、Webカメラとマイクの権限が必要になるので、Package.appxmanifestで該当項目をチェックします。

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プライバシー

これらの権限について、OSレベルでの承認については、「設定」の「プライバシー」から変更します。

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開くと「カメラ」や「マイク」という項目があり、ここから使用可否を設定できます。

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