ブログ@kaorun55

HoloLensやKinectなどのDepthセンサーを中心に書いています。

Windows 10のWindows HelloをRealSense(顔認証)で使う

Windows 10の認証であるWindows HelloではインテルRealSenseが利用できるとアナウンスがありました。

Windows Hello自体は少し前のビルドで追加されていましたが、RealSense側の理由で使えていませんでしたが、ついに利用可能になりました。

動作

RealSenseでのWindows Helloはこんな感じです。動画自体は等速なので、認識の速さがわかります。

複数ユーザーをWindows Helloの顔認証登録した場合には、認証されたWindowsユーザーに自動的に切り替わります。家庭でWindows PCを共用されている場合にはユーザー切り替えの手間が軽減されて便利になると思います。

www.youtube.com

必要なもの

カメラにはF200とR200がありますが、F200を選択します。

インテルRealSense SDKは不要です。

注意

赤外線を使って距離を検出して顔認識の精度を上げるため、従来のWebカメラでWindows Helloの顔認識は使用できません。現状ではIntel RealSense 3D Camera (F200)のみとなっています。

Intel RealSense 3D Camera (F200)は内蔵PCまたは開発者キットで入手可能です。

www.intel.co.jp

click.intel.com

セットアップ手順

Intel RealSense Depth Camera Manager (DCM) v1.4

インテルRealsense  3DカメラをPCに接続し、DCMをセットアップします。インストーラーを起動して、指示通りに進めます。途中のファームウェア更新の選択は、更新を選択しないと先に進めないようです。

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Windows Helloのセットアップ

スタートメニューから「設定」を選択、「サインインオプション」を開きます。

最初に「暗証番号(PIN)」の「追加」を行います。すでにPINの設定を行っている場合には不要です。

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PINの設定を行います。

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メニューに「Windows Hello」が増えるので「セットアップ」をクリックします。もし「Windows Hello」が出ない場合には、設定を閉じて開いてください。

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Windows Helloのセットアップが始まります。「開始する」をクリックします。

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PINの入力をします。

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顔を登録します。画面の指示に従います。

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設定が完了しました。

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これでサインアウトを行うと、Windows Helloのログインになり、顔を近づけるとログインされます。

顔を左右に動かして認証精度を上げるオプションもあります。

その他

ログイン時の認証だけでなく、Windowsストアでの購入時の認証にもWindows Helloが使えるようです。

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雑記

いまわかっていることから考えられることをつらつらと。

 

インテルRealSense SDKは不要。

もともとRealSenseが使えなかった理由はDCMに問題があり、今回DCMが更新されたことで、Windows Helloが使えるようになりました。

このことから、RealSenseを使ったWindows HelloはRealSense SDKを使わず、OSレベルで顔認証を行っていることが考えられました(RealSense SDK自体にも顔認証の機能はあります)。

 

ビルド10158でWindows.Devices.Perception.* およびWindows.Devices.Perception.Provider.* 名前空間が追加されました。

これがWindows HelloのAPIで、このAPI経由でDCMからDepthを取り出し顔認証を行っているようです。このAPI自体の使用はわかりませんが、おそらくKinectなどDepthが使えるものでもWindows Helloは可能になるのではと思います。

 

少し動作を検証していて、F200のDepth範囲である1.2m以上離れると顔認証されないので、ちゃんとDepthを使っているようです。写真や動画で認証が通らないことがわかれば、さらに確実ですね。