ブログ@kaorun55

HoloLensやKinectなどのDepthセンサーを中心に書いています。

Kinect for Windows SDK で RGBカメラの画像を表示する(C# + WPF)


実際にKinect SDKを使ったアプリケーションを作ってみましょう
全体のコードはこちらにあります

プロジェクトの作成

  1. プロジェクトを作成します。今回はC#WPFで作ります。
  2. Kinect SDKKinect Toolkitを参照に加えます

コード

続いてコードです

XAML
<Window x:Class="RgbCamera.MainWindow"
        xmlns="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml/presentation"
        xmlns:x="http://schemas.microsoft.com/winfx/2006/xaml"
        Title="RgbCamera" Height="521" Width="663" SizeToContent="Manual">
    <Grid>
        <Image Name="imageRgbCamera" Margin="0" Stretch="Uniform" />
    </Grid>
</Window>

Image を一つ使います。最大化されたときにも広がるように、StretchをUniformに設定します。


CS
using System;
using System.Windows;
using Coding4Fun.Kinect.Wpf;
using Microsoft.Kinect;

namespace RgbCamera
{
    /// <summary>
    /// MainWindow.xaml の相互作用ロジック
    /// </summary>
    public partial class MainWindow : Window
    {
        public MainWindow()
        {
            InitializeComponent();

            try {
                if ( KinectSensor.KinectSensors.Count == 0 ) {
                    throw new Exception( "Kinectが接続されていません" );
                }

                // Kinectインスタンスを取得する
                KinectSensor kinect = KinectSensor.KinectSensors[0];

                // Colorを有効にする
                kinect.ColorFrameReady +=
                    new EventHandler<ColorImageFrameReadyEventArgs>( kinect_ColorFrameReady );
                kinect.ColorStream.Enable();

                // Kinectの動作を開始する
                kinect.Start();
            }
            catch ( Exception ex ) {
                MessageBox.Show( ex.Message );
                Close();
            }
        }

        void kinect_ColorFrameReady( object sender, ColorImageFrameReadyEventArgs e )
        {
            imageRgbCamera.Source = e.OpenColorImageFrame().ToBitmapSource();
        }
    }
}

Beta2までと比べてとてもすっきりしています。


Runtimeクラスは、KinectSensor クラスに改められています。
Runtime.Initializeは不要になり、設定なしでRGB,Depth,Player,Skeleton,Audioが利用可能です。
またVideoStreamもColorStreamに変更されており、ColorFrameReady でイベント設定、ColorStream.Enableでカメラを有効にします。Enableの引数にColorImageFormatを渡すことで、解像度とフレームレートを変更することができまう。設定できる解像度は次の4つで、デフォルトはRgbResolution640x480Fps30のようです。

  1. RawYuvResolution640x480Fps15
  2. RgbResolution1280x960Fps12
  3. RgbResolution640x480Fps30
  4. YuvResolution640x480Fps15

カメラの設定が終わったところで、KinectSensor.Startを呼び出します。これによってセンサーからデータの取得を開始します。


RGB画像の更新準備ができたらColorFrameReadyが呼ばれます。引数の内容も変わっており、e.OpenColorImageFrame()でColorImageFrameクラスが取得できます。この中に実際の画像データが入っています。
ColorImageFrameクラスはKinect Toolkitによって拡張メソッドが提供されているので、ToBitmapSource()を呼ぶことでBitmapSourceクラスに変換可能です。変換されたBitmapSourceをそのままImage.Source に突っ込めばOKです。

まとめ

とても簡単ですね。
Kinect Toolkitも正式版に対応しているため、さらに簡単に実装することができます。
なお、Kinect Toolkitはソースも公開されてますので、のぞいてみることでかなり勉強になります。