日が変わった当たりで急に「Kinect for Windows SDK Beta2」がリリースされました。
システム要件はBeta1をほぼ変わっていないようですが、サポートするOSに Windows 8 Developer Preview が加わっています。詳しい要件は下記を参照してください(ちなみに、OpenNI+Xtion LIVEでもすでにWindows 8で動作することは確認しています)。
インストール
Beta1や、OpenNIなど他のドライバがインストールされている場合には、それらをアンインストールしてください。
変更点
細かい修正が結構入ってますが、基本的にはそれほど変わっていないみたいです。READMEの変更点をざっくり訳しました。間違いがあればご指摘ください。
Beta1 Refreshからの変更点
- 骨格の追跡が大幅に向上
- デバイスの状態が変わったことを管理、検出するAPIが追加された。 Kinectが抜かれたり、接続されたりしたときの状態や、電源が抜かれたときの状態を検出することができる。アプリケーションは、Kinectが接続されたときや、サスペンドから復帰したときに再接続を行うことができる。これらの処理はShape Game サンプルのコードを見ることが一番よい例である。
- 開発者がWPF内でオーディオを使用する場合に、別のスレッドからDMOにアクセスする必要がなくなった。UIスレッドでKinectAudioSourceを作成することでコードを簡略化できる。
- ドライバ、ランタイム、およびSDKは、Windows 8 Developer Preview用のデスクトップアプリケーションとして、正常に動作します。
- SDKは、64ビットアプリケーションをビルドするために使用することができる。以前は、32ビットアプリケーションのみビルドできた。
- NuiImageBufferは、MSR_NuiImageCamera.hで定義されているINuiFrameTextureに置き換えられた。そのためプロジェクト内でNuiImageBuffer.hを含める必要がなくなった
- SDKのインストールの配置と、デフォルトの場所が変更されています。インストール先の環境変数は、%KINECTSDK_DIR%になり、デフォルトのインストール先は C:\Program Files\Microsoft SDKs\Kinect\v1.0 Beta2 になっている
- サンプルコードの変更
- ドライバとランタイムの安定性と、パフォーマンスの向上。特にマネージAPI層
既知の問題
- zipファイルのサンプルソースファイルは、デフォルトでは読み取り専用。 Visual Studioでそれらを修正する場合は、確認を求められることになる。他のテキストエディタでは、そのファイルのプロパティを変更する必要がある。
- Kinect for Windows DriverはIntel Core 5シリーズおよび、3400シリーズのチップセット付属のUSBホストコントローラなど、特定のUSBホストコントローラとの互換性の問題に遭遇した。Kinectを抜き差しするときに「デバイスの準備ができていません」と表示されるような問題が発生する可能性がある。この現象が起こった場合には、あなたのアプリケーションまたは、コンピュータを再起動する必要がある。