ブログ@kaorun55

HoloLensやKinectなどのDepthセンサーを中心に書いています。

3冊目のKINECT本 「KINECTセンサー画像処理プログラミング」

KINECTセンサー画像処理プログラミング―身体の動きがコントローラ C++でKinectプログラミング

KINECTセンサー画像処理プログラミング―身体の動きがコントローラ C++でKinectプログラミング

3冊目のKINECTプログラミング本が出ているようです。
土曜日に社長を使ってにお願いして、買ってきてもらいました。
Amazonでは予約中のようですが、有隣堂ヨドバシAKIBA店では先行販売しているようす。

概要

流し読んだ感じでの内容を並べます

  • 言語はC++/CLI(.NET版のC++)
  • 前半はKINECT for Windows SDK(ただし、書名の通り画像に関連したところのみで、音声系はない)
  • KINECTの距離データを利用した、シェーディングの方法が載っている
  • OpenNIは1.3.2.3(7月リリースのUnstable版)、OpenCVは2.2
  • RGBカメラと距離カメラのアルファブレンディングが載っている
  • NITE特有のAPIは載っていない(OpenNIのユーザー、骨格部分は載っている)
  • 全体的に、ソースコードの解説が丁寧な印象

感想

KINECT for Windows SDK(公式SDK)の解説を主として扱った本としては、初めてになるのではないでしょうか。
全体的に丁寧で、数学的(?)な部分も含まれているので、勉強になりそうです。
著者の谷尻さんはOpenCVARToolKitに関する書籍も執筆されているようなので、この分野はくわしいものと想像できます。


ただし、言語がC++/CLI(ネイティブではなく、マネージ(.NET)用のMS拡張されたC++)なので、言語として敷居があがるかと思います。
また言語の制約から、環境はWindowsに固定されるでしょう。

棲み分け

KINECTプログラミング本は三冊販売されていますが、それぞれの棲み分けを考えてみます。
それぞれ意外と範囲がかぶっておらず、用途に合わせた選択が必要かもしれませんね。