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HoloLensやKinectなどのDepthセンサーを中心に書いています。

「Kinect for Windows SDK v1.7」がリリースされています

事前にアナウンスされていました「Kinect for Windows SDK v1.7」がリリースされました。下記サイトからSDKおよびDeveloper Toolkitがダウンロードできます。v1.6以前もダウンロード可能です。

今回のアップデートは、ツールキットに含まれる「インタラクションライブラリ」と「3D復元のKinect Fusion」で、SDK自体には特に変更はなさそうです。ともにFaceTracking同様にネイティブのライブラリおよび、マネージドラッパーが提供されているため、C++およびC#(.NET言語)での開発が可能です。

インストール

ダウンロードサイトからKinect SDK および Developer Toolkit をダウンロードしインストールします。前のバージョンがインストールされた状態でも、すべてv1.7に置き換わります。

Developer Toolkit

Kinect for Windows Developer Tookit v1.7.0 を起動するとドキュメントやサンプルにアクセスすることができます。それぞれの状態は新規(new)および更新(upd)にて確認できます。

新しく追加されたものを列挙します。

  • CodePrex Website for Samples:Developer Toolkitのサンプルコードが取得できるCodePrexへのリンク
  • Controls Basics-WPF:インタラクションの基本サンプル(C#)
  • Interaction Gallery-WPF:上記インタラクションを元にした、Windows ストアアプリライクのアプリケーションサンプル(C#)
  • Kinect Bridge With MATLAB Basics-D2D:MATLABのライブラリとKinect SDKを組み合わせたサンプル(C++)
  • Kinect Bridge With OpenCV Basics-D2D:OpenCVKinect SDKを組み合わせたサンプル(C++)。OpenCVはCインタフェース
  • KinectExplorer-D2D:Kinect ExplorerのC++版(C++)
  • Kinect Fusion Basics-D2D/WPFKinect Fusionの基本サンプル(C++およびC#)
  • Kinect Fusion Explorer-D2D/WPFKinect Fusionの応用サンプル(C++およびC#)
  • Microsoft.Kinect.Toolkit.Controls:インタラクションライブラリのマネージラッパーを使ったコントロール集
  • Microsoft.Kinect.Toolkit.Fusion:Kinect Fusionのマネージラッパー

Kinect Fusion

Kinect を使って連続的にDepthデータを取得することで、3次元の形状をコンピューター内に構築するライブラリです。

内部はSTLおよびOBJ形式で構築しているようで、3Dモデリングツールとの相性も良さそうです。

Kinect Fusionの実行には3GHz以上のプロセッサおよびDirectX 11対応で2GBメモリ以上のGPUが推奨されています。CPUのみでの実行もできるようですが、現実的な速度で行うためにはGPUが必要でしょう。

開発の際には、「C:\Program Files\Microsoft SDKs\Kinect\Developer Toolkit v1.7.0\Redist\amd64\KinectFusion170_64.dll」または「C:\Program Files\Microsoft SDKs\Kinect\Developer Toolkit v1.7.0\Redist\x86\KinectFusion170_32.dll」を使用します。.NET用のラッパーはDeveloper Toolkitの「Microsoft.Kinect.Toolkit.Fusion」を使用します。

KinectInteraction

インタラクションのための基本的な機能を提供します。手の開閉(GrabおよびGrabRelease)、プッシュ、スクロールを認識することができます。

これらの基本的な機能は、「C:\Program Files\Microsoft SDKs\Kinect\Developer Toolkit v1.7.0\Redist\amd64\KinectInteraction170_64.dll」または「C:\Program Files\Microsoft SDKs\Kinect\Developer Toolkit v1.7.0\Redist\x86\KinectInteraction170_32.dll」を使用します。.NET用のラッパーは「C:\Program Files\Microsoft SDKs\Kinect\Developer Toolkit v1.7.0\Redist\Microsoft.Kinect.Toolkit.Interaction.dll」を使用します。

さらにC#ではWPFツールとしてボタンやスクロールなどを拡張した「Microsoft.Kinect.Toolkit.Controls」がDeveloper Toolkitより提供されています。