ブログ@kaorun55

HoloLensやKinectなどのDepthセンサーを中心に書いています。

Apple Vision Pro とは

Apple Vision Pro Tips Advent Calendar 2024の1日目です。

カレンダーの記事一覧はこちら。

久々に個人の方のブログを更新します。 せっかくなので Apple Vision Pro のについて開発ではない使い方のTipsなどを書いていこうと思います。

ちなみに、一人アドベントカレンダーですw

初日は Apple Vision Proとは何か。ということについて書いてみます。 本記事内で使っている画像はAppleのプレスリリースニュースルームより引用しています。

Apple Vision Pro とは

Apple Vision Pro はAppleが開発、発売しているヘッドセット型のコンピュータです。

Apple Vision Pro

2023/6/5の発表後、発売は段階的に国ごとに行われており、日本では2024/6/28に発売が開始されています。

  • 2023/6/5のWWDCで発表
  • 2024/2/2に北米で発売開始
  • 2024/6/28に日本、中国本土、香港、シンガポールで発売開始
  • 2024/11/15に韓国、アラブ首長国連邦(UAE)

AppleはApple Vision Proを空間コンピュータと呼んでおり、ARやVRとは呼んでいません。

これまでAppleはMacでパーソナルコンピュータ、iPhoneでモバイルコンピュータを発売しており、Apple Vision Proは新しいコンピューティングの形として空間コンピュータと定義しています。

デジタルコンテンツを現実の世界とシームレスに融合しながら、実世界や周囲の人とのつながりを保つことができる革新的な空間コンピュータ

2023/6/5のプレスリリースより引用

ARのようにコンテンツと現実世界が融合しながら、VRのように没入することもできる。ただし、没入しつつも周りの人がいると認知することで繋がりを保つ。これまでのデバイスのように一人の世界に入りすぎるものではない。という体験です。

操作は視線、指、音声で行い、コントローラは持ちません。

視線でカーソルのように移動する

見てる場所を指で選択する

デジタルクラウンを回ることによって、周囲の環境をデジタルに置き換えることができ、没入度を高めることができます。

周囲の環境が変わり没入できる

Apple Vision Pro のテクノロジー

Apple Vision Proは両目に2,300万ものピクセルを詰め込むディスプレイが搭載されており、圧倒的な高品質の映像体験が得られます。

2つのディスプレイに2,300万ものピクセルを詰め込む

この体験を底上げするものとして、全部で13のカメラとセンサーが搭載されており、高品質なビデオパススルーや環境認識の体験が得られます。

13個のカメラとセンサー

コンピュータとしても高性能であり、MacやiPadと同じM2チップが載っていることに加えて、R1というカメラとセンサー処理のための専用チップが搭載されています。

MacやiPadと同じApple SiliconのM2と独自のR1の2つのチップで動作している

OSは独自のvisionOSを搭載しており、iOSやiPadOSとも近い機能とデザインを有しています。 アプリを空間のどこにでも配置ができるので、ディスプレイの制限なく展開ができます。

Apple Vision ProのOSであるvisionOS

コンテンツ

Apple Vision Proには専用のApp Storeが提供されており、Apple Vision Pro用にリリースされているアプリが数千、iOSやiPadOS用に提供されているアプリも提供側の許可によってApple Vision Proで動作でき、その数は100万を超えるとされています。このような多くのアプリやコンテンツをApple Vision Proでは利用できる他、Apple Vision Pro特有の機能を使った専用のアプリも多く存在します。

visionOSでは空間や奥行きを感じられる立体的なフォトやビデオをサポートしています。 1つが空間フォト、空間ビデオです。

Apple Vision ProやiPhone 15 Pro, iPhone 16 シリーズで空間モードで撮影したフォトやビデオをApple Vision Pro内で立体的に視聴できます。

空間ビデオ

もう一つがイマーシブビデオです。イマーシブビデオはAppleが規格を策定中の没入型のビデオで、より立体的、実寸的に視聴ができるビデオとなり、その臨場感は大型のテレビや映画館の視聴体験ともまた違ったものになっています。

イマーシブビデオ

これらの体験を一人ではなく、遠隔にいる人一緒に視聴することも可能です。 FaceTime接続した相手とペルソナというアバターで会話しながら、コンテンツを共有できます。

FaceTimeとSharePlay

一人作業の場合は、Apple Vision Proでの無限のキャンバスのほかに、Macのディスプレイとしての利用も可能です。MacをApple Vision Proに接続し、ワイドスクリーンとして利用することで、いつでもどこでも大型のスクリーンでの作業ができます。デスクワークのほか、動画編集や、プログラムなど、広範囲なディスプレイが必要なさまざまな環境での利用ができます。

Mac仮想ディスプレイを利用した、ディスプレイの高解像度化

まとめ

Apple Vision ProはAppleがリリースした革新的な空間コンピュータです。

従来のコンピューティング環境とは異なる新しい体験を得ることができます。

そこには最先端のテクノロジーが詰めこまれており、その中で体験できるコンテンツも今までにないものが多くあります。

明日はApple Vision Proを体験するにはどうしたらいいか、購入するためにはどうしたらいいか。ということを書いてみようと思います。