昨日、HPのWindows Mixed Realityヘッドセットが届きました。 8/3に注文して8/9に届くという予想外の早さでした。
Windows Mixed Realityヘッドセット
Windows Mixed Realityヘッドセットについて「HoloLens互換」や「廉価版HoloLens」という言い方をされることがありますが、基本的には別物と考えた方が良いです。
互換があるとすれば「HoloLensと同じ排他の3DアプリがUWPで動作する」くらいです。ソフトウェア開発では近いところにいますが、ハードウェアや体験については別々にと思った方が間違いありません。
製品としては「Mixed Realityヘッドセット」ですが、ドキュメントでは「Immersive(イマーシブ:没入)ヘッドセット」と記載されており、Oculus RiftやHTC ViveなどVRヘッドセットに近いです。
ドキュメントにある機能的な違いを下記表にしました。
Windows Mixed Realityヘッドセットの特長
メリット
- 外部センサーは不要なので、MRヘッドセット以外の付属品がない
- 要件を満たしたPCであれば、MRヘッドセットを接続するだけでセットアップが完了する
デメリット
- HoloLensのように単体で動作せずPCが必要で有線で接続される
- カメラで現実空間は見えない、空間マッピングが使えないことで、現実空間に作用ができない
- UWP環境で動作するので、Oculus RiftやHTC Viveからの移植にはポーティング作業が発生する
- ポーティングについてはポーティングガイドを参照
アプリケーション開発
HoloLens同様Unityでの開発が中心となります。
開発環境はこちらのfor immersive headsetsを参照。
概要としては下記です
- Windows 10 Creaters Update(Insider Previewは不要)
- Visual Studio 2017(SDKは10.0.15063を使用する)
- Unity 5.6以上
- アプリとしてはUnity 5.6でも動作します
- エディターからの実行はUnity 2017.2から正式サポート予定ですが、まだベータなのとC#プロジェクトサポートでビルドができない不具合があるので様子見です
AcademyはMRヘッドセット対応しており、Mixed Reality 250が追加され、HoloLensとMRヘッドセット用アプリのSharingを学べます。
今後
HoloLensのARだけでなくMRヘッドセットでVR環境もできるようになりました。 MRヘッドセットはシースルーやジェスチャーがないなどHoloLensと体験の違いはありますが、PC接続のためHoloLensよりも高負荷をかけられることがメリットになります。
年末にリリースが予定されているモーションコントローラーが出てからが本番ですね。