Intel の IDFで「Intel Project Alloy」(以下Alloy)というVR型のデバイスを発表しました。AlloyはOculus RiftやViveのようなデバイスですが、HoloLensのようなPC入りの一体型のようです。
前面にRealSenseカメラが2つついているので、カメラシースルーや空間検出、自分の手やまわりにいる人の検出もできるそうです。
これらを「Merged Reality」と名付けています(略すとMRでややこしいです)。個人的にはAugmented Virtuality(AV)なのかな?と思っています。Augmented Virtualityについて探していたら、Intelのサイトもありました。
HoloLensは完全なARではあるが、AVができないので、MRとは言い切れない、という話もあります。AlloyがAV側であれば、2つのデバイスの選択によって、MRを実現できる環境が近づいているのかもしれません。
(上記サイトより引用)
また、AlloyはWindows Holographicのプラットフォーム上で動作しているそうです。
Windows Holographicはプラットフォームとしてサードパーティーに公開するというアナウンスが今年(2016年)6月にありました。Alloyは最初のWindows Holographic例でしょうか。
6月のアナウンス時点では、HoloLensとHTC Vive間の協調動作がイメージされていましたが、IDFのデモではOculus Riftが出ていたので、これも含めてWindows Holographic環境で動作するようになるのでしょうか。
どこで発表があったかわからないのですが、来年(2017年)Windows 10 PCでWindows Holographic環境が動作するという話もあります。
個人的な予想ですが、HoloLensやAlloyのような一体型はOSとしてWindows Holographicが載っていて、Oculus RiftやHTC ViveのようなHMD型はWindows 10 PCに接続してWindows Holographicを動かすようになると思っています。
Windows 10 PCのWindows HolographicはNUCのような、どちらかというと非力なPCでも快適に動くようなので、現状のハイエンドPCが必要な環境と比べて、導入のコストが大幅に下がるのかもしれません。