このリリースではプレビュー扱いながら「心拍の計測」と「表情の検出」が追加されています。「心拍の計測」はWebカメラでは動かなかったので赤外線を使用しているようです。「表情の検出」はWebカメラでも動いたので画像処理のようです。
心拍の計測および表情検出はXbox OneのKinect v2でも紹介されています。Kinect for Windows v2 Developer Previewでは未実装のため、PerC SDKで一足先に使えるようになりました。
PerC SDK R8時点での機能一覧です。Creative Senz3Dはすべて利用可能。ColorはWebカメラでも利用可能、AudioはPC搭載のマイク、スピーカーで利用可能。となります。いくつかの機能についてはBuildInsiderの記事を参照してください。
- Color
- Colorカメラへのアクセス
- 顔の位置検出
- 顔の部位(目、鼻、口)の位置検出
- 顔認識
- 表情認識
- Depth
- Depthカメラへのアクセス
- 手指の座標取得
- ジェスチャー、ポーズの取得
- 背景除去
- 心拍数の取得
- Audio
またGDC 2014(Game Developers Conference 2014)でもRealSenseの情報がでたようです。
この記事でのポイントをいくつか引用すると
- RealSense 3D cameraは,すでに機器メーカーに対して出荷を開始しており,「2014年中に1万以上のデバイスに組み込まれる予定」
- 「Intel Perceptual Computing SDK」という開発キットが配布されている。このSDKは近日中に内容を改めて,「Intel RealSense SDK」(以下,RealSense SDK)にアップデートされる予定
- 手や指の認識について「2013年版では,片手の7ポイントしか認識できなかったが,2014年版では両手それぞれ22点とスカル(骨)の認識が可能だ」
- 「3Dキャプチャ」の機能
- 「Unity Web Socket」もサポート
内蔵化によってハードウェアを別途購入する必要がなくなるので、ユーザー数も爆発的に増え、ハードウェアを有効に活用するソフトウェアの需要が高まるでしょう。Web Socketをサポートすることでブラウザ対応およびWindowsストアアプリでの活用も見込むことができます。
AppleがPrimeSenseを買収したことで、MacにRealSenseが搭載される可能性は少ないと考え、Windowsのみと考えるのが妥当でしょう。
RealSenseの機能は、新機能というよりはPerC SDKの現バージョンの機能強化に近いため、いまからPerC SDKを理解しておくことは、今年から来年の波にのるために必要と考えます。