ブログ@kaorun55

HoloLensやKinectなどのDepthセンサーを中心に書いています。

アジャイルの文化に触れて変わったこと(via アジャイルに求めること)

けさ、このツイートを発端にいろいろな方が自らの思いを流していました。


ぼくの答えはこれなんですが、ここ数年アジャイルの文化に触れて、自分の中で変わったことを挙げてみます

顧客への価値の実現

「なんのためにソフトウェアを作っているのか」という、今まで漠然としていた問いについての答えがコレでした。
「プロのプログラマ」と「アマのプログラマ」の違いについても同様で

  • 「プロのプログラマ」は誰かのためにソフトウェアを作る
  • 「アマのプログラマ」は自分のためにソフトウェアを作る

というのが根本的な違いなんだろうと思います。
もちろん「自分のためのソフトウェア」が注目を集めることもあるでしょうが、それもどこかで「誰かのためのソフトウェア」に変わるのだと思います。

ゴールの設定

「Doneの定義」から来ているのですが、何かをやるときには、そのゴールを始めに決める。というものです。
ゴールがないと何をやればいいのかわからないので、タスクも起こせませんし、スケジュールも組めません。なによりモチベーションが上がりません。
人間、出口のないトンネルを進むほどつらいものはないです。

タイムボックス

自慢じゃないですが、僕は夏休みの宿題を残すタイプです(しかも、9月に入っても全部やらないタイプ)
この性格がもとでプロジェクトが遅延することも多々あったんですが、タイムボックスという概念を知ったおかげで、細切れになったタスクをタイムボックスで区切って、適切な成果を出せるようになりました。
ゴールの設定ともからみますが、ゴールが不明確な状況でも、わかっていることに対して、タイムボックスを区切って成果を出すことで、次の一手が見えてくることもあります。

まとめ

実際、Scrumを知って、アジャイル界隈の人たちと関わるようになって、これらのことを意識し始めてからは実際の仕事でもいい影響が出るようになって、プロジェクトの遅延や無理な作業時間をかけることがなくなりました。顧客価値についてはどうなんでしょうね。会社でも自分でも計測することをしていなかったので何とも言えません。
また、これらは開発のプロジェクトだけでなく、本を書いたときにも「本の価値」について考えましたし、セミナーにしても「お金を出してもらって聞く価値」を考えています。
「価値から駆動する仕事」なんでしょうね。


この3つを気にするだけで、実際の成果が変わることが経験的にわかりました。
万人に適用できるものではないですが参考になれば嬉しいです。