ブログ@kaorun55

HoloLensやKinectなどのDepthセンサーを中心に書いています。

リスバーガー

CSM研修中に紹介されたリスバーガー、これはみんなに知ってもらいたいなー、と思い探していたら@さんが教えてくれました。
http://flux88.com/blog/don-t-make-squirrel-burgers/


これを会社の人に訳してもらって、公開の了承ももらったので載せておきますね。
#より良い訳があったら教えてください

Don't Make Squirrel Burgers

あなたのマネージャが席まで来て、話しかけてきます。
「なぁ、ジョー、ちょっといいかい。ヘルプデスクコールの動向をおさえるために新しいシステムを開発したいんだ。ナビゲートしやすいなめらかなユーザーインタフェースで、速くて、SAPの統合も必要だね。」
あなたは、似たシステムがないか熟考します。
「どれくらいかかるかな?」彼が続けます。


もちろん、あなたの本能は、概算して彼に折り返し連絡するよう囁きます。
しかしあまりに急いでいてしつこいので、あなたは根負けして大雑把に「6週間かな」と言ってしまいました。


「6週間だって? 5週間、それ以上はまからないんだ。」


あなたのマネージャは既にあなたの大雑把な概算に対して交渉してきます。
恐れよ! あなたは、どうしたら5週間ですべて達成できるかを考えていたら、6週間ではなく8週間が必要だとわかってしまいました。
私が別の話をしますので、ひとまずこの話は置いておきましょう…。

ボブは最近FatBurgerの深夜マネージャになりました。ある夜、男性が入ってきて、ダブルチーズFatバーガー、FatフライのL、チョコレートシェークを注文しました。男性はポケットから代金を引っ張り出しましたが、1.20ドルしかありませんでした。代金は7.50ドルなのに。


あなたはこの状況で何をしますか?
夜11時、唯一の客を追い払いますか?
1.20ドルで買えるものを薦めますか?
注文した7.50ドル分の食事を1.20ドルの料金で提供しますか?


深夜マネージャであることを誇りに思っているボブは、客を満足させたくてうずうずしています。食事を安く提供することは、男性が次の来店時にもそれを期待してしまうのでできません。そこでボブは、創造的たらんと決断します。 彼は舗道で死んだリスを見つけ、シャベルですくって店内に戻り、直火で焼いて提供しました。


この話では、ボブは、1.20ドルしか持たない紳士へ食事を提供するために、品質を犠牲にしました。


聞きなれた話だ、というなら、止めてください。


机に戻れば、あなたは自分がマネージャに、リスバーガーを届けようとしていることがわかっています。
彼はとある機能を欲しているのですが、あなたは期限までにそれらを提供できません。
最初に、あなたはテストの自動化を投げ出します。
次にリファクタリングを放棄し、近いうちに、高校生のようなコーディングで巨大なスパゲッティソースを作ってしまうことでしょう。


2つのことが起こりそうです。
リスの死骸がコード上に溢れており、その重さに耐えかねてシステムは崩壊します。
もうひとつは、システムを使うようになり、マネージャがまた新しい要求をしてきます。


「ジョー、新しいシステムはすごいぜ! いま営業と電話していたんだが、もっと大規模な顧客に売り込みたがっているんだ」


今あなたは苦境にあります。
再販のためには、スパゲッティなシステムを拡張し、磨きあげねばなりません。


この情けない状態は非常に一般的です。
あなたのマネージャはダブルチーズFatバーガーを5週間で欲しいのかもしれませんが、得ているものはリスバーガーです。
リスバーガーを提供しないで下さい!
注意して下さい! 即席の見積もりは結局交渉に使われます。
ジョーは5週間に見合う品質の代わりに、5週間に見合う機能を交渉すべきでした。
見積もりは、テストの自動化やリファクタリング作業の時間を含むべきです。それは、毎日のコーディング活動の一部ですし、それが品質を保つのですから。


私の知らなかった「リスバーガー」という言葉と上記の話を、Mark Pushinskyに聞きました。