ブログ@kaorun55

HoloLensやKinectなどのDepthセンサーを中心に書いています。

TracLighting と Eclipse で始める、ゼロからの Trac プラグイン開発

連休は特に外出する予定もなかったので、Tracプラグイン開発の準備でもしようと思い環境を作ってみた。
いろいろな所に散らばっている情報を拾っては適用、拾っては適用の繰り返しだったので、備忘録も兼ねてまとめておく。
#なんか、秋休みの自由研究みたいだ^^;

環境

TracLightning のインストール

  1. ここから TracLightning をダウンロードし、インストールする

JREJava のランタイム)のインストール

  1. ここから JRE をダウンロードし、インストールする

Eclipse のインストールと日本語化

  1. ここから 「Eclipse IDE for C/C++ Developers」をダウンロード
  2. ここから Eclipse の日本語化パッチをダウンロード(解凍時の注意も参照のこと)
  3. Eclipse の ZIP アーカイブ(ここでは eclipse-cpp-galileo-win32.zip )を解凍し「C:\」へコピー
  4. 日本語パッチの ZIP アーカイブ(ここでは eclipse-cpp-galileo-win32.zip )を解凍し eclipse フォルダ(「C:\eclipse」)へコピー
  5. eclipse.ini」を開き、最終行に「-javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar」を追加する
  6. Eclipse を起動する(ワークスペースなどはそのまま)

PyDev のインストール

  1. メニューの[ヘルプ|更新ソフトウェアのインストール]を選択する
  2. 「インストール」画面の「作業対象」に「http://pydev.sourceforge.net/updates/」「http://pydev.org/updates」と入力し「追加」ボタンを押下する
  3. 「サイトの追加」画面の「名前」に適当な名前(ここでは「PyDev」とした)を入力し「OK」ボタンを押下する
  4. 「インストール」画面の真中に「PyDev」が表示されるので、チェックして「次へ」ボタンを押下する
  5. 指示に従って進めると再起動を促されるので、再起動する

PyDev の設定

  1. メニューの[ウィンドウ|設定] の [PyDev|インタープリター − Python]を選択し「新規」ボタンを押下する
  2. 「Select interpriter」画面でインタプリタに「C:\TracLight\python\python.exe」し「OK」ボタンを押下する
  3. 「選択してください」画面ではそのまま「OK」ボタンを押し、「設定」画面に戻ったら「OK」ボタンを押下する

PyDev からの Trac デバッグ環境の設定

  1. メニューの「実行|実行構成」から 「Python 実行」を右クリックし「新規」を選択する
  2. 「メイン」タブの「名前」は適当な名前を「プロジェクト」にはこの環境で起動するプロジェクト(後で使うので helloplugin とした)を「メイン・モジュール」には手動で「C:\TracLight\python\Lib\site-packages\Trac-0.11.5.ja1-py2.5.egg\trac\web\standalone.py」を入力し「適用」ボタンを押下する
  3. 「引数」タブの「プログラムの引数」に手動で「-p 80 --auth=*,C:\TracLight\projects\trac.htdigest,trac C:\TracLight\projects\trac\SampleProject」を入力し「適用」ボタンを押下する
意味
80 デバッグ起動時のポート番号
C:\TracLight\projects\trac.htdigest デバッグ起動時の認証ファイル
C:\TracLight\projects\trac\SampleProject デバッグ対象の Trac プロジェクトフォルダ

プロジェクトの作成

試しにここを参考にしたプラグインを作ってデバッグしてみます

  1. メニューの[ファイル|新規|プロジェクト]から[PyDev|PyDev プロジェクト]を選択し「次へ」ボタンを押下
  2. プロジェクトの設定画面で「プロジェクト名」を入力し、「文法バージョン」を「2.5」、「デフォルトで〜」のチェックを外し「完了」ボタンを押下
  3. プロジェクトが作成されます

プラグインの作成

  1. ここを参考にプラグインを作成する
  2. コマンドプロンプトを開き、プラグインの setup.py があるフォルダへ移動する(ここでは C:\Documents and Settings\kaorun\workspace\helloplugin)
  3. python setup.py develop」を実行する
  4. 外部でフォルダやファイルを作成した場合、プロジェクトを右クリックして「リフレッシュ」を選択するとワークスペースに反映される
  5. 試しに helloworld/helloworld.py を開き、25行目にブレークポイントを設定する
  6. メニューの「実行|デバッグ」を選択すると Trac が起動する
  7. http://localhost」を開き、プロジェクトを選択する
  8. 表示崩れを直すために、プロジェクトの trac.ini (ここでは C:\TracLight\projects\trac\SampleProject\conf\trac.ini )を開き、[trac] の項目に 「htdocs_location =」を追加する
  9. Trac を再読み込みさせると表示が戻る
  10. admin でログインし[管理|プラグイン]を開くと作成したプラグインが登録されているので「有効」にチェックをいれ「変更を適用」ボタンを押下する
  11. プラグインを有効にするとメニューに「Hello World」が追加される
  12. Trac メニューの「Hello World」を押下すると Eclipse のデバッガが反応する
  13. Eclipse メニューの[実行|再開]を選択すると 動作が再開され、 Trac の画面に 「Hello world!」が表示される
  14. デバッグを終了するときはEclipse メニューの[実行|終了]を選択する