ブログ@kaorun55

HoloLensやKinectなどのDepthセンサーを中心に書いています。

HoloLens Meetupを開催しました。

1/28(土)の福岡を皮切りに、全国4か所でHoloLens Meetupを開催しました。

参加してくれた方々、協力してくれた各地のスタッフの方々、会場提供などご協力いただいた方々ありがとうございます。

各地それぞれ楽しく会を開催できました。

2016/12/2の日本での予約開始時にリリースが2017/1/18に決まったことを受けてTMCNや各地のxMCNメンバーの方に持ちかけたところ、みなさん乗ってくれました。

1/18に株式会社ホロラボの登記をしたこともあり、会社紹介もかねて回ることができて良かったです。

 

HoloLens所持者を対象としたハンズオンと、興味あるからすべてを対象としたミートアップの2部構成で、ハンズオンは92人、ミートアップは237人の方にご参加いただきました(スタッフ除く)。

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ハンズオンでは、1台のHoloLensを使ったアプリ開発の初歩から複数台のHoloLensの空間を強調させるSharing体験までを行いました。Sharingは複数台のHoloLensが必要ですが、HoloLensの真価を発揮するための重要な特徴であることから、せっかく集まるこの機会に体験してもらおうと考えました。

 

今回ぼくが使った資料はこちらにまとめています。ハンズオン、ミートアップで使用した資料をまとめています。HoloLensの概要から開発体験までできました。実施したうえでの改定事項も対応していきます。

docs.com

 

 

1/28(土) Fukuoka HoloLens Meetup vol.1

最初のイベントは福岡で17人の方にご参加いただき開催しました。

日本マイクロソフトの高橋忍さんにもご参加いただき、HoloLensを含めたマイクロソフト全体の話や、ハンズオンのフィードバックをいただくことができました。

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togetter.com

2/2(木) Tokyo HoloLens Meetup vol.1

平日の日中、HoloLens所持者対象にもかかわらず60人以上の方がハンズオンに参加してくれました。スタッフと合わせると80台を超えたHoloLensが集結しました。

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Photo by 集合写真家Masahiro Takechi

この写真がHoloLensの生みの親であるAlex Kipmanまで届いたこと。

 

 HoloLens公式アカウントからリプライをもらったことが、個人的に非常にうれしかったです。

 

 

ミートアップも申し込みで約200人、スタッフも合わせて実際に参加された人数が約180人、HoloLensの台数は数えきれないほどになりました。

日本マイクロソフトのWindows本部長である三上さんからも開会のあいさつをいただきました。

 

ここで発表していただいた坪倉さんのスライドがとても分かりやすいので、特に広告などコンシューマー向けにHoloLensの利用を検討している方は一度見ておくべし。と思います。

www.slideshare.net

 

取材記事もでています。

 

robotstart.info

 

PANORA VR » HoloLensはおもちゃではない——クリエイターが語る「仕事でMR」の魅力とは?

 

togetter.com

 

ハンズオン、ミートアップの様子は動画でも公開しています。

www.youtube.com

www.youtube.com

2/4(木) Osaka HoloLens Meetup vol.1

大阪は34人の方に参加していただきました。

日本マイクロソフトの西脇さんとちょまどさんにもご参加いただき、日本のコミュニティでは初の公開となるSruface Studioのデモが行われました。Surface Studio、DialとHoloLensの連携も今後楽しみですね。

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大阪開催の後、参加者の @sumihiro さんが、iPhone用のHoloLensキーボードを作ってくれました。HoloLensは日本語入力が難しいのですが、このアプリでだいぶ改善されました。

 

 

togetter.com

2/11(土) Tohoku HoloLens Meetup vol.1

最後の東北では15人の方にご参加いただきました。

日本マイクロソフトの金尾さんから、マイクロソフト全体の中でのHoloLensの位置づけについてお話いただきました。

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hololens.connpass.com

 

ミートアップを終えて

HoloLensを購入して、コミュニティに参加する人が100人近くもいることが今回一番の驚きです。日本の購入数の初動が「欧州6か国合計」の3倍と言われるなど、たくさんのHoloLensが日本に来ています。

今回のミートアップで各地でHoloLensを活用しようとしている方たちとたくさん出会えたので、これからも継続して進めていこうと思います。

 

Structure Sensorで3Dスキャンした人のモデルをHoloLensで表示させたときのまとめ

思い付きで3Dスキャンしたデータにリグ(ボーン)、モーションをつけてHoloLensに入れてみたら、思いのほか反響があったのでおおよその手順を記録しておきます。

慣れるとスキャンからリグ入れまでで30-60分でしょうか。

詳しい人からすると目新しいものではないかもしれませんが、手軽にここまでできるようになったというのは進歩なんだろう思います。

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モデル

フリー素材です。常識の範囲内でご使用ください。

https://www.dropbox.com/sh/kxtcgvzbgxo4bzv/AAAS1TkKjCWPe826qYXQkhr_a?dl=0

必要な機材、アプリ

  • Storcutre Sensor:iPadに装着する3Dスキャナーです。iPadの世代によってStructure Sensorのブラケットが違うの注意してください。Structure Sensor単体で$379です。
  • iPad:Structure Sensorを装着します。
  • itSeez3D:3Dスキャンアプリです。クラウドで処理してダウンロードする際に課金されます。サブスクリプションによって値段が変わりますが、1体あたり$7と考えておけばいいと思います。
  • Unity:HoloLensアプリを作ります。
  • Maya(Blender):3Dスキャンしたモデルデータにリグ(ボーン)を入れます。ぼくはMayaの自動リグを使いました(廉価版のMaya LTでも可)。出力はFBXにします。
  • Motion Builder(Blender):モーションデータを加工します。UnityはBVHファイルが使えないので、モデルデータに埋め込むか、BVHをFBXに変換します。
  • HoloLens:オプション。見るだけならUnityエディター上でも、VRデバイスでもなんでも。

手順

1. iPadにStructure Sensorを接続し、itSeez3Dで3Dスキャンします。このとき、Tポーズでとることで、リグを入れて好きなようにできます。ただし、Tポーズの3Dスキャンが難しいのでAポーズでリグを入れてモデルを調整するやり方でもいいかもしれません。

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2. スキャンデータはクラウドに上げて処理されます。しばらくすると、iPadでプレビューできます。itSeez3Dアプリでここまでの手順は無料です。

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3. 3Dデータに問題なければダウンロードします。ここで課金が発生します。

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4. 3Dモデルの形式はOBJなので、MeshLabなどで見られます。

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5.このモデルをMayaに入れ、モデルを調整(スケールの関係でX,Y,Zの大きさをそれぞれ100倍、正面を向くように回転)し、自動リグ処理をします。

このファイルをFBXで出力すれば、Unity上で扱えるようになります。

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6.モーションデータを作成します。UnityはBVHファイルが使えないので、Motion Builderでモデルデータに埋め込むか、BlenderでBVHをFBXに変換します。

7.3DモデルとモーションデータをUnityに入れ、アプリを作成します。

そのままだとHoloLensで表示するには重いのでメッシュの数を減らしたり、ボーンも調整してあげると、きれいに表示できるようになります。

 

ちなみに、モーションデータはPerfume official global websiteのものを使用しています。


Perfume x TMCN x HoloLens

3Dスキャン、リグ入れは場所、機動性とトレードオフで改善可能なので、それも進めようと思います。

「株式会社ホロラボ」を作りました

1月18日付けで株式会社ホロラボを起こしました。

hololab.co.jp

個人事業主になったのが2012年の9月なので、あれから4年ちょっと経ちました。

www.naturalsoftware.jp

 

おかげ様でKinect、RealSense、LeapMotionなどでお仕事をいただけて(なので、上記は「独立」ではないですね)最近はHoloLensにシフトしてきました。

まさに今日からHoloLensが日本国内で出荷され、これからHoloLensを使っていこうという方が多いと思います。今回はKinectのころと比べて企業の動きも早く、すでに研究など進めているところが多いと感じます。

そんな中、立ち上げにどうしたらいいか?困ったときにどうしたらいいか?という拠り所になれればいいなと思っています。去年の5月から続けていた助走期間が思ったより効いていると実感しています。

個人的には個人事業の延長なので、アプリ開発支援や開発、トレーニングなどできればと思います。開発の話もいくつかいただくので、開発メンバーも入ってほしいという思いもあります。

個人事業主になったときと同様、どこまで続けられるかはわかりませんが、今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

HoloLensアプリの開発を始めるまでの資料を作りました

今月末からのHoloLensイベントでのハンズオンに向けて、開発環境のセットアップとハンズオン資料を公開しました。

使用バージョンは以下の通りです。

  • Unity 5.5.0p2
  • Visual Studio 2015 Community/Enterprise
  • HoloToolkit v1.5.5.0

バージョンの組み合わせにより、動かない機能があったりするので、しばらくはこの組み合わせで進めます。

HoloLens Meetupについて

ハンズオンとMeetup(勉強会)の2部構成になっています。

ハンズオンは「ご自身のHoloLens持ち込みが必須」となっています(HoloLens最大の特徴であるSharing体験も行います)。

Meetupは参加条件ありませんので、ぜひぜひご参加ください。

2016年のふりかえり

今年も無事に終わりました。

みなさまありがとうございました。

3月までは今まで通りだったのですが、4月にHoloLensのWave1の通知が来てからガラッと方向が変わりました。

2017年はHoloLens/Windows Holographicの予定です。

 

後半はCoderDojo調布の立ち上げに参加して、月1回の道場のメンターをしています。自分の子どもが小学生になったこともあり、子ども向け、大人向け、地域向けにいろいろ出来ればと思います。

HoloLensダイジェスト

www.naturalsoftware.jp

www.naturalsoftware.jp

www.naturalsoftware.jp

 

細かいところはこちらで

www.naturalsoftware.jp

 

出版

TFSUGで1冊だせました。

勉強会も空いてしまったのですが、ぼちぼちやっていきたいなと。。。

www.naturalsoftware.jp

2016年の記事一覧

4月以降はほぼHoloしか書いてませんね。。。

www.naturalsoftware.jp

去年のふりかえり

www.naturalsoftware.jp

 

Windows10 エンタープライズ アカデミーでのHoloLens関連記事

昨日はこんなイベントがありました。

HoloLensが日本のメディアにお披露目される最初の機会だったそうです。

実機の展示もあったので、写真流れてくるかなーと思ってたんですが、特にないですねw スーツのかた向けだからかな。

これに合わせて本社の方も来ていたようで、2つ記事が上がってました。

僕も昨日はオフィシャルな体験会に参加して、ベン・リードさんとのQ&Aを横で聞いていました。

pc.watch.impress.co.jp

www.itmedia.co.jp

少しずつ動き出した感じがあり、いよいよ明日からプレオーダー。

これから楽しみですね。

 

HoloLensと3Dデータの記事を書きました

HoloLensと3D モデル/3D CADとの組み合わせについて、対談と記事がでました。
3Dデータが「即座」に「実寸」で目の前に現れるというのは、いままでの3Dデータの在り方を変えるのではないかと取り組んでいます。
2本セットで読んでいただくといいのですが、やっぱりモノを見てもらうのが一番いいですね、、、


3D CADとAR/VRの融合で加速するモノ作り

Autodesk Fusion 360エバの藤村さんとの対談です。3DモデルをAR/VRで見るというは楽しいですよ。という話です。

www.itmedia.co.jp


CADデータをHoloLensに取り込んで見てみよう

上記で3D CADを使っていますが、それをどうやってHoloLensで見るかという話の概要です。

licensecounter.jp